岡山天文博物館で「かがく広場」(もしも空気が見えたなら)

2022年10月9日(日)浅口市鴨方町の岡山天文博物館で,ファミリー向け科学教室「かがく広場」を担当しました。これまでは個人の立場で講師をしていましたが,今年は岡山理科大学科学ボランティアセンターのコーディネーターとして授業を行いました。

テーマは「もしも空気が見えたなら」で,参加者は親子3組10人でした。

まず,仮説実験授業《もしも原子が見えたなら》アプリ版で,目に見えない原子分子の世界を想像しながら,発泡スチロール球を使った分子模型(窒素分子,酸素分子,水分子,二酸化炭素分子)を作ってもらいました。科学ボランティアセンター学生スタッフ2人の手を借りながら,専用の分子定規と電熱線カッターで成形し,ボンドで接着しました。5歳の子もいましたが,きれいに作ることができました。

つづいて,大道仮説実験《しゅぽ↑しゅぽ↓》(楽知ん研究所)。簡易真空実験で,空気の粒(分子)を意識することで,マジックにも見えるような不思議なことも理由がわかってきます。空気の粒の密度から圧力を想像するのはさすがに学齢期前のお子さんには難しかったようですが,現象や説明がおもしろいため,とても楽しんで参加してもらえました。「でんじろう先生よりおもしろい!」と言ってくださったお父さんもおられました。

【参加者の感想より】

[2年生]ふだん見えないものをそうぞうすることができてとても楽しく,世界が広がったかんじです。(評価:5)

[2年生]空気のじっけんがたのしかった。わかりやすいことをいってくれたからありがとうございました。(評価:5)

[4年生]かがくにきょうみがあるようになった。さんそとちっそがあることがわかった。(評価:5)

[大人]空気の動きを感じられました。分子の模型を家で子どもの振り返りに使わせてもらいます。(評価:5)

[大人]ふだん見えないものを想像することができて,とても楽しく,世界が広がった感じです。スタッフのお兄さん・お姉さんもやさしく声がけしてくださってありがとうございました。(評価:5)

[大人]思った以上に空気の圧力が強いことを感じました。実験がわかりやすかったです。(評価:5)

【たのしさ度の5段階評価】

5.とても楽しかった・・・6人
4.楽しかった・・・・・・1人
3.楽しくもつまならくもなかった・・0人
2.つまらなかった・・・・0人
1.全然つまらなかった・・0人

原子分子を低学齢期の児童に教える試みは,世界中見渡してもほとんどありません。(私の知る限り,私たち仮説実験授業以外にはオーストラリアのイアン・スチュアート先生のアトミックスクールのみです)しかし,分子模型を使うなどして,十分にそれが可能であることは証明済みです。小さな頃から原子や分子の世界をイメージしながら理科の授業を受けたり,普段の生活を送ったりしていたら,これまでとは全く違う景色が見えてくる,発明発想が生まれてくる・・・そんな期待を込めて,この教室を行わせていただきました。

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