子ども天文教室で「流れ星」の授業

2022年12月4日(日)、浅口市中央公民館で岡山天文博物館主催の「子ども天文教室」への出前授業を行いました。参加者は小学4〜6年生13人とその保護者でした。

今回は、仮説実験授業の授業プラン〈流れ星〉をメインテーマに行いました。

「流れ星」というのは、知っているようで案外知らないことが多いです。天文教室に参加する児童は天体に興味のある子ばかりですが、それでも

・1日(一晩)に何個ぐらいの流れ星が見られる?(あるいはめったに見られない?)

・流れ星の元の粒の大きさは?

・地球からどのあたりを「流れる」?

・どのくらいの速さ?

など、多数派がほとんど正解せず、「へぇ〜!」という声が何度も聞かれました。また、流星群の時期にプレパラートを暴露して収集した(はずの)「流星塵」探しも行いました。数ミクロンくらいの黒くて丸い粒を探します。800倍くらいの顕微鏡で探しましたが、なかなか「絶対にコレは流星塵」というものは見分けがたかったです。でも、毎日何百トンもの流星のかすが降っているということは、流れ星をとても身近な存在にしてくれたようです。

授業の中で星の軌道のことが出てきた時、「巨大ケプラーくん」(名古屋の私設科学おもちゃ博物館の市原さんに紹介していただきました!)という実験道具をお披露目しました。今回の授業のために新しく作った直径1mのすり鉢状のプラスチック板です。ここに、3グループより一人ずつ、さまざまなボールを選んでできるだけ中央の丸い穴に落ちるまでの時間が長くなるよう転がします。

重い方がいいのか、軽い方がいいのか。

大きい方がいいのか、小さい方がいいのか。

柔らかい方がいいのか、硬い方がいいのか。

どんなふうに転がしたらいいのか。

たくさんの選択肢の中で、前にやった人の結果を見ながらピンポン球、木の玉、いろいろな大きさのスーパーボールや鉄球、ビー玉などから選んで、その転がり続ける時間を競います。

長いものは30秒ぐらい回り続けました。

続いて、隕石の動画を見ながら、コンピューターシミュレーションソフト「MITAKA」の体験。

2時間半の講座はあっという間でした。

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