岡山市の中学校で「ロイロノート」オペレーション
2023年3月14日(火)、岡山市の中学校で岡山理科大学の先生による特別授業〈電気を通すもの・通さないもの〉が行われ、授業支援ソフト「ロイロノートスクール」のオペレーターとして私も参加しました。
授業の内容は、金属の性質の1つである導電性について予想を立てながら実験していくもので、意外な問題が数多くあり、生徒さんはたいへん引き付けられていました。
授業の進行はパワーポイントで行い、2台目のプロジェクタにロイロノート画面を映します。カード機能を用いての予想・意見の提出、「共有ノート」を使っての協働学習、授業の終わりにはアンケート機能を使いました。ロイロノートは昨年度、ベータ版機能を含めかなり使っていたので、今回も非常にスムースに操作することができました。(私は岡山県では2番目の「ロイロ認定ティーチャー」です!)
中学2年生のみなさんは、ロイロノートは数回しか使ったことがなかったそうですが、最初の練習ですぐに理解し、ほとんどトラブルもなく進行することができました。
最後に素晴らしい評価と感想を残してくれました。
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さて、当日 中学校の先生と話をしていて、少し驚くようなことがわかりました。
今から7年ほど前、サイピアの「わくわく仮説実験教室」での出来事です。
その教室には、「わくわく」を一緒にやっている塾のM先生の紹介で、6年生の男子が参加していました。授業の始まる前にその子のお母さんが挨拶に来られて「実は小学校にはあまり行けてなくて、今日も教室には入れないかもしれません。そうなったらすみません」とおっしゃいました。
私は「もちろんいいですよ」と答えたのですが、実際、授業が始まるとそのお子さんは廊下に出てしまいました。私は少し残念に思いましたが、それは杞憂に終わりました。その回には当時大学生だった私の息子も手伝いに参加していたのですが、実験が1つ終わるごとに私から実験道具を受け取って走って廊下のその子のところへ行き、実験を見せていたのです。仮説実験授業は実験の数が多いので、何度も何度も足を運んでいました。私は「ようやるなあ!」と我が子ながら感心して見ていました。
数ヶ月後、塾のM先生からこんな話を聞きました。
「あの子は、(私の息子が)自分のために一所懸命 実験を見せてくれたことによほど感動したみたいで、勉強の意欲がすごく高まって、(ここの)中学校に合格し、いま、学年トップらしいですよ」
それを聞いて私も息子もとても喜びました。その日は息子に特大のステーキをおごってやりました。
そしてそれから何年か過ぎ、今回、この中学校でその話をすると、先生方が「あ、わかった!○○君だ!」「きっとそうだ!」とうれしそうに口々に話をしてくれました。
・・・その子は、東大(2類)に合格したそうです。