岡山県北の小学校で環境プログラミング

2023年11月27日,県北の小学校で3・4年生13名を対象に「もしも空気が見えたなら」という環境+プログラミングの授業を行いました。

この小学校では昨年もプログラミングの授業を行っており,4年生はそのことをとてもよく覚えていて,今日の授業も楽しみにしてくれていました。

5時間前のチャイムが鳴ると,白衣を着た私がドラを鳴らしながら教室に入ってきます。子どもたちは驚きながらも笑顔で迎えてくれました。

まず最初に,地球の1000万分の1の模型として直径130cmのバルーンを膨らませます。地球をマクロの目で見ます。身長が130cmほどの児童に立候補してもらい,横に立ってその背の高さになるまでブロワーで膨らませていくと,1mくらいで早くも「もういい!」と叫び声が上がります。なんとか130cmほどの大きさにして,この模型でのエベレストの高さ,マリアナ海溝の深さ,そして空気の層(人間が息ができるほど)を予想していきます。思った以上に空気が少ししかないことに驚き,また,海も平均すると海水はわずかで,サンゴ礁もごくわずかの面積しかないことを知り,これにもまたたいへん驚いていました。

そのあと,仮説実験授業の《もしも原子が見えたなら》で,今度は空気をミクロの目で見ます。目の前にある空気がほとんど真空であること,分子が盛んに動き回っていることをシミュレーションソフトでイメージして,発泡スチロール球をニクロム線カッターで切って酸素分子と二酸化炭素分子を作りました。

続いて,「酸素をゲットして二酸化炭素を減らせ!」というスクラッチのゲームを作りました。酸素分子と,二酸化炭素をつかまえる「網」の部分のプログラムを完成させ,とても楽しそうに遊んでいました。中には,コスチュームを変更したり,ゲームを難しくしたりする児童もいました。スクラッチの経験のある児童が初めての児童に優しく教えてあげ,できるようになった児童はとても喜んでいました。

この日の授業の評価は12人が「とても楽しかった」,1人が「楽しかった」で,つまらなかった児童は0でした。

「ものすごく楽しかった!」「ぜひまたやりたい!」という声を背中に聞きながら,小学校を後にしました。

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