高校で「AIとりあえず全部やってみる」授業
高校情報科3年システム系「情報テクノロジー」の授業で,生徒の作る授業「AIとりあえず全部やってみる」を行っています。
昨年の「chatGPTショック」からにわかに注目されている生成AI。chatGPTなどのテキスト生成型をはじめ,プログラム生成,画像生成型、動画生成型、 音楽生成型など多くの高度なAIが次々に登場し続けています。
これらを生徒2人組で授業にしてもらい,16人が8テーマで授業展開してくれています。
最初のテキスト生成の授業では,なんと生徒さん自身が徹夜で作ったという会話型生成AIが登場!情報を学んだAIと学んでいないAIによるデモンストレーションなどわかりやすく説明してくれました。
Google ColaboratoryというプログラミングサイトでPythonプログラムを作成する授業では,命令に応じてみるみるうちにプログラミングコードが作成されていき,どよめきが沸き起こっていました。
他にも画像生成ではプロンプト当てクイズをしたり,音楽生成AIでは人間顔負けの音楽にうなり,ストーリーによる動画生成を楽しんだり,これからの時代のAIとの付き合い方にたくさんの発見をしました。
また,別の実習の授業では,3年間の情報科としての集大成として,課題研究とは別に好きなテーマでさまざまなことに取り組んでいます。私はSTEAMなどの知見を活かし,アドバイスを行っています。
特に面白かったテーマとして,ドローン空撮によるVR映像を,バランスボールに取り付けたコンパネに乗って人力で映像に合わせて動かすというものがあります。ディズニーランドのソアリン:ファンタスティック・フライトを目指し,最初はブランコのような乗り物を考えていたそうですが,ある生徒さんがバランスボールを利用することを発案し,実に楽しいアトラクションを作成しました。これはすごい!
他にも3Dプリンタやレーザー加工機,ガーメントプリンターといった「ぷろぐ☆ラボこうなん」の特長を活かした制作が多数あり,ついに「ぷろぐ☆ラボこうなん」フル稼働の夢が実現し感無量です。
この取り組みを後輩にも伝え,いよいよ地域開放型「ICTレストラン」としての活動が本格化してくれることを望んでいます。